ほとんどの生徒はa² + b² = c²を習うとすぐに数を当てはめ始め、それがなぜ成り立つのかを理解しないままです。図による証明は2分で終わり、定理を忘れられないものにします。応用はそのあと自然についてきます。

直角をはさむ2辺がaとb、斜辺がcのどんな直角三角形でも:

a² + b² = c²

斜辺は常に直角の向かいにある辺で、常にいちばん長い辺です。
abc(斜辺)
直角三角形では、短い2辺が直角をはさむ辺(aとb)、直角の向かいにあるいちばん長い辺が斜辺(c)です。

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なぜ成り立つのか:面積による証明

直角三角形の各辺の上に正方形をかきます。斜辺cの上の正方形の面積は、直角をはさむ辺aとbの上の2つの正方形の面積の和にちょうど等しくなります。

a²b²c²=a² + b² = c²
図による証明:斜辺の上の正方形(c²)の面積は、小さい2つの正方形を合わせた面積(a² + b²)と同じです。
これは偶然ではありません。辺の長さに関係なく、すべての直角三角形で成り立ちます。この3つの面積の関係こそが、直角三角形を特別なものにしています。

斜辺(いちばん長い辺)を求める

直角をはさむ2辺がわかっていて斜辺を求めるときは、公式をそのまま使います。

  1. a² + b² = c²

  2. 3² + 4² = c²

    9 + 16 = c²

    25 = c²

  3. c = √25 = 5

3-4-5の三角形はもっとも有名なピタゴラス数です。定理を満たす整数の組で、ほかに5-12-13や8-15-17があります。

  1. 5² + 8² = c²

    25 + 64 = c²

    89 = c²

  2. c = √89 ≈ 9.43


足りない辺を求める

斜辺と直角をはさむ1辺がわかっているときは、求める辺だけが残るように公式を変形します。

  1. a² + b² = c²

  2. a² = c² − b²

  3. a² = 13² − 5² = 169 − 25 = 144

  4. a = √144 = 12


身のまわりの問題

  1. 斜辺=はしご=10 m。直角をはさむ1辺=壁からの距離=6 m。もう1辺(高さ)を求めます。
  2. height² + 6² = 10²

    height² = 100 − 36 = 64

  3. height = √64 = 8 m


その三角形は直角三角形か:定理の逆

この定理は逆向きにも使えます。3辺の長さがわかれば、その三角形に直角があるかどうかを調べられます。

ピタゴラスの定理の逆:もしa² + b² = c²が成り立てば、その三角形は直角三角形です。この式が成り立たなければ、直角三角形ではありません。
  1. 6² + 8² = 36 + 64 = 100

    10² = 100

  2. 100 = 100 ✓ — はい、直角三角形です。

  • 斜辺は常に直角の向かいにあり、いちばん長い辺です。
  • cを求めるには:a² + b² = c²を使い、平方根をとります。
  • 直角をはさむ辺を求めるには:a² = c² − b²に変形し、平方根をとります。
  • 必ず確かめましょう。斜辺は、どちらの辺よりも長くなります。
  • ピタゴラス数(3-4-5、5-12-13、8-15-17)は試験によく出ます。覚えておきましょう。

  1. 直角をはさむ辺が6と8の直角三角形の斜辺を求めなさい。

    ヒント:6² + 8² = c²

  2. 斜辺が17、直角をはさむ1辺が15の直角三角形があります。もう1辺を求めなさい。

    ヒント:a² = 17² − 15²

  3. 辺が7、24、25の三角形は直角三角形ですか。

    ヒント:7² + 24² = 25²が成り立つか調べましょう。

  4. 9 m×12 mの長方形の庭を、柵が対角線に横切っています。柵の長さはどれだけですか。

    ヒント:対角線が斜辺です。

  5. 1辺が5 cmの正方形の対角線の正確な長さを求めなさい。

    ヒント:どちらの辺も5です。

図形の学習の次の一歩

ピタゴラスの定理は、2点間の距離の公式、三角比(サイン・コサイン・タンジェント)、円の性質に直接つながります。中学3年から高校1年の図形を学んでいるなら、料金を見てはじめると、次に何を学ぶかを一緒に決めます。